2011年4月9日土曜日

涙のプラグ交換 その2

プラグ交換の顛末の詳細です。 手順として纏めてみました。

人材の確保
できれば、手が子供のように小さく、薄く、指先の力が超強い人を用意します。

クリアランスの確保
諸先輩のブログを参照させていただき、まずはラジエター廻りのネジを外し、ごく僅かですが、ホース類のクリアランス(余裕)により、手の入るエリアを広げます。

まずは進行方向右側です。

進行方向左側は、イグニッションコイルが取り付いているフレームを外します。
イグニッション用のケーブルは、左右用の2本とも、こちら側から引き回されています。
後  
後 
ラジエター上部のネジも外しましたが、殆ど作業性は変わりません
これで、ラジエターを0.5~1センチ程度前へ動かすことができます。
ミリ単位での作業エリア拡大が重要ですから、大事な下準備です。

プラグキャップの取り外し
エンジントップにあるプラグキャップに側面からアクセスし、キャップを抜きます。
ほんとに、僅かなエリアしかないので、右手・左手・前から・後からと色々試して、キャップが持ち上げ易いポイントを見つけます。

まずは進行方向に向かって右側のプラグキャップを外しました。
後に行う左側より、クリアランスは少しは多く、作業性は少しは良いです。
プラグキャップの両側をめくる感じで、ギューっと一気に外しました。
決してケーブルを引っ張ってはいけません。
最初であり、キャップの形状や要領がわからず、外すのに1時間くらいかかってしまいました。
前
前
こんなに長いプラグキャップなのね。 
右側のプラグキャップですが、左側からケーブルが出ているので、
こちらが側に抜いておきました。
続いて、進行方向に向かって左側のプラグキャップ取り外しです。
右側に比べ、手を入れるクリアランスが少なく、とっても作業がやり難かったです。
とっても大変な作業となりました。 
2時間程度作業しましたが、プラグキャップを抜くことができません。
指先の握力もなくなり、とりあえず断念し、サイドカウルを仮に戻し、次の週末に持ち越し。
二度目のチャレンジは友人のウルフさんが手伝ってくれる予定だったのですが、結石が悪化し欠席! 小学生が学校に行きたくないときに、お腹が痛くなるのと同じです。

今週も相変わらず力が入らず、抜くことができません。
「プラグのキャップ側はネジ状になっているので、プラグキャップを回せば外れる筈」とイグニッションコイル本体を取り外し、キャップを部分をすこしづづですが回していきました。
「すっぽ~ん・・・ げっ!! 切れたぁ!!!」
「この部品高いんだろぅなぁ・・・ やっぱお店に頼めばよかったぁ・・・」と後悔
でもケーブルが外れたお陰で、キャップをしっかりと持つことができ、無事に引き抜くことに成功しました。 (乱暴ですが、先にケーブルを抜いておくのも、ひとつの手かと思います。 責任は持てませんが・・・)
ケーブルが無くなればキャップを取り外すのは比較的簡単でした
でもケーブルを良~く見ると、切れたというより抜けた感じです。
ケーブルをしっかりとキャップへ挿し戻しました。
結果として、今のところ、特に問題はありません。 でも、再々やると穴が広がってきて、きっと接触が悪くなるでしょうね。

プラグの取り外し
やっとのことでプラグキャップを外すことができ、あとは楽勝!! と思っていましたが、キャップ外しほどではありませんが、この先も困難が続きます。

プラグキャップに代えて、専用車載工具である長いプラグレンチを挿入しプラグを外しますが、廻りのクリアランスが少ないので、パズルのように挿入します。

熱で固着してしまっているのか、緩めるのが結構固く、プラグレンチの6角部分をなめてしまいました。 
簡易工具なので、仕方ないか・・・ 内側にL型六角レンチを入れようと思いましたが、少しだけオーバサイズ。 次回交換までに入るように細工しておくことにします。
回す場所を変えたりして、なんとか緩めることに成功しました。

まだまだです・・・ プラグも簡単には取り出すことができません。
プラグレンチともにプラグを引き上げ、プラグを凧紐でくくりつけたのち、一度プラグを落とします。
この後、まずはプラグレンチを抜き去り、その後に凧紐を引っ張ってプラグを取り出します。

プラグを取り外した後は、新品プラグの取り付けまでは、ゴミが入らないように、キャップ部分の穴を清潔な布やスポンジ等で保護しておきます。
専用プラグレンチ先端の6角レンチ部分をレンチで回します。
プラグへ凧紐をくくりつけ、一旦プラグを落とします。
長い道のり・・・ やっとのことで取り外せたプラグ

反対側も同様に取り外します。



プラグの取り付け
プラグの取り付けは、これまでの取り外しに比べれは、超簡単作業です。

プラグ取り付けの前に、ちょっとしたおまじないをしました。
今回はプラグキャップの取り外しに非常に苦労したわけですが、これはキャップとプラグのの食い込みが強かったからだと思います。
プラグとプラグキャップの取り付け/取り外しを数回繰り返し、少しなじませておきました。
これで次回は簡単に外れる予定です。(かな?)

プラグの取り付け時に注意することは、「ゴミを入れないこと」「締め付けトルクの過不足」でしょうか。
トルクは手締めの後、1/2周程度と書いてありましたが、1/3周程度で結構なトルクがかかったので、そこで止めました。
取り付け後、プラグキャップを戻して完了です。 

所感は「その1」のとおりです。  低回転での扱いが少し楽になりました。